sutomajo's blog

可愛い女の子のブログです

Wake Up,Girls! 2話見たよ~

前回の更新でも触れましたが、Wake Up,Girls! の岡本未夕ちゃん、可愛いですねぇ…。

2話では、前半、かなり目を覆わされる展開が続きました。私だってあんなものを見せられたら嫌な気分になります。制作陣は趣味が悪いなぁと思いました。別に、暗い展開が嫌だって言ってるんじゃないですよ、ないんですけど、でも、こういうのはちょっと違う暗さじゃんか、アイドルアニメに特有のあのノンスマイル分とは言えないじゃん、と思って見ていました。それで、ああこのマネージャーが無能すぎるのがいけないんだなあということで、初めからこの悪徳プロデューサー須藤がマネージャーだったら自分で仕事取ってくる分まだマシだったのかな、とか考えてました(この時は、須藤がもうちょっとちゃんとした業界人であるように見えてました。まさかパチモンだったとは…)。すると、あの女社長が帰ってきたんですね。この人、事務所のお金を持ち逃げして姿消してたんだと。須藤ボコボコにしたりしてなんかヒロイックに見えますけど、彼と比べてどっちもどっちというのが正味でしょう。Wake Up,Girls!、幸先悪すぎます。

さて、本題。

アイドルとして「出世」していくために少々は理不尽な要求も受け入れていかなければならないこと、それはまさにこの2話で岡本未夕が直面した問題でありました。彼女、よく見るとWake Up,Girls!で二番目に年長なんですね。それであのキャラとか、う~んますます萌えます。彼女には既に、小さいけれども十分な、アイドルとしての一つの地盤がありました。メイド in 仙台。それはおそらく、Wake Up,Girls!の他のメンバーの誰も持ったことのないものでしょう。あんなところ入ったことないですけど、あれが本当にある世界なら、そこで彼女が人気を得て、さらにそこから外へ出たいと思ったというその心意気に興奮します。きっとあまり長い期間そこにいたわけではないはずです。

ここで見逃したくないのは、「今日は助っ人で未夕が帰ってきたんだよ~!」といってマイクを譲ったもう一人のメイドさんのことです。アニメではどうしても、モブキャラの顔にも主人公格と同様の可愛さが与えられますが、いち・アイドルアニメファンとしては是非ともここにその美醜の別を見たいところ。まず一つ、未夕があずき色のツインテールであるのに対して彼女は黒髪のショルダーレングスである点。二つ目に、設定によると未夕がバスト80cmであるのに対して彼女は見るからに…である点。ふふ、馬鹿らしいですか? でも、これでハッキリしたとおり、彼女は未夕に比べて華がない。彼女自身それをわかっているのでしょう。むしろ初めは、彼女の方にこそアイドルの魂とでも呼ぶべきものは宿っていたのかもしれません。だって彼女にしたって、自ら望んでここに来たのですから。そう、初めは楽しかった。みんなにチヤホヤされて、お金もいっぱいもらって。ここから出て行く気はないけれど、出ていく必要もないんだと思っていればそれでよかった―――岡本未夕に出会うまでは。

そう、岡本未夕は天才だった。思えば彼女は、もう辞めてしまった別の従業員に私の友達だと言って連れられてきたのだった。私はその時の未夕の表情をよく覚えている。あまり乗り気ではない――そして同時に、満更でもない――そんな表情だった。私はその時既にここで1年半も働いていて、十分「長い」方だったから、未夕がどれだけ有望な人材であるかは直ぐに分かった。未夕を連れてきたあの子も、それを見抜いて連れてきたんだろう。そして未夕自身は、まだ自分の才能に気付いていない。だがそれも、ここで働くうちに否が応でも理解させられることだろう。全く、贅沢な話だと思った…

というのはどうでしょう。ただ、このように岡本未夕を(文字通り)偶像化することで脇のモブに萌えようとするやり方では、今度は岡本未夕に萌えられなくなるという問題があります。これ、パッっと説明できないんですけど分かりますか? これを「アイドル百合のジレンマ」と名づけてもいいです。

前にアイマスの百合を考えていた時も同じ問題にぶつかりました。この場合偶像化されるのは美希です。モブ役に回るのは真と伊織。もともと、美希×真と美希×伊織をイイなぁと思っていて、でもこれ矛盾じゃん、と思った時に閃いたものですが、つまり、美希×真に挫折した真と、美希×伊織に挫折した伊織が、ほとんど活動停止に近くなった自分たちを置いてどんどん出世していく美希を勝手に偶像化することで、現在進行形の伊織×真を自ら正当化していくという論理。イメージとしては場末のカラオケボックスで、Perfumeの「パーフェクトスター・パーフェクトスタイル」を歌う伊織と真。

  たぶんね キミは本当は そう 全てパーフェクトなスター
  つかめない風のように 気楽そうに映るスタイル

  逢えないままどれくらい たったのかなきっと
  手をのばしても もう届かない

某有名な動画のおかげでそもそもアイマスの曲だと思って知った曲でしたが、もうずっと僕の中ではノンスマアイドル百合のテーマソングみたいになってます。

で。こんな伊織と真、あるいはモブのメイド、僕は彼女らにたいそう萌えるけども、一方でその時、美希や未夕は文字通り偶像、まるでお飾りの置物になっていて、捉えようによっては「敵」か何かのようにも見えてしまう。これはちょっとどうしたものか。我々が伊織や真の立場に立つ限り、だからと言って何か困るわけじゃないが、だんだん「美希」の存在が、何かとても虚しい物のように見えてくる、そうは思いませんか。このままでは真も伊織も、いつか美希を忘れます。

何故アイドルが虚しいのか。偶像だから? そんなことはありません。美希に実体はあるし、嘘をついているわけでもない。言わない本音があるにしても、それを言わなかったり、それを言うことと言わないことがあまり大きな問題にならなかったりするのは、まさしく美希が生まれ持った(としか言いようのない)アイドルとしての才能の為せる業でしょう。強いて言えばそれが美希の実体です。その才能が虚しいのでしょうか。アイドルは孤独だから、というやつでしょうか。

  やっぱ私が一番! 今輝いているみたい
  そりゃ生まれながらダイヤの原石みたいだもん
  もっとビッグにならなきゃ もう何かの間違いでしょ
  まだ私に気付いてない遅れた人たちも
  この魅力ビームでハートをロックオン!するの

なぜ少女達はアイドルに(なることに)憧れるのでしょう。伊織も真も、自ら望んでアイドルになったのです。それが虚しいはずがない、ない、ないんですけども、それでも、そんな伊織×真は、いずれ美希を忘れるようにしか思えないのです。